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片頭痛にはウォーキングや掃除が効果的??

スポーツ / 自律神経の不調

日本人における片頭痛の有病率は約8.4%とされていておおよそ10人に1人が悩まされている国民病ともいえるでしょう。

有病率は男性で3.6%に対し、女性は12.9%と女性の方が3.6倍多く特に20〜40代の女性に多くみられる傾向があります。

 

女性に多い理由の一つに女性ホルモンの関連性が考えられていますが、今だに詳しい原因はわかっておりません。

 

以前は血管拡張説というものが有力とされていましたが、最近は様々な研究で否定されてきています。

血管拡張説は脳の血管が収縮(狭くなる)し、拡張(開く)した際に開いた血管が脳や神経が圧迫したり拡張した血管が炎症を起こすため頭痛が発症という考え方でした。

そのため、運動や肩首周りのマッサージ、アルコールや長時間の入浴など血流が良くなる行為は片頭痛が悪化するため良くないと考えられいました。

 

しかしながら、最近の研究で運動の習慣化が片頭痛のリスクを低下させる可能性があることが報告されています。

 

今回はどのような運動習慣が効果的なのかの一部をご紹介いたします。

 

運動の習慣化は片頭痛のリスクを低下させる

今回ご紹介する研究は3MTEs以上の身体活動の習慣化は片頭痛のリスクを26.9%低下させるというものです。

METs(メッツ)は、運動や身体活動の強度を示す単位になりまして、安静時(座って楽にしている状態)のエネルギー消費量を1METとして、その活動が何倍のエネルギーを消費するかで表されます。

1 METsが安静時のエネルギー消費量になりますので3 METsは安静時の3倍のエネルギーを消費する活動ということになります。

 

 

(スポーツ庁HPより抜粋)

 

上記の図が日常生活における身体活動のMETsを表したものになります。

METsは運動だけではなく、日常生活において知らず知らずに体を動かしている掃除や洗濯、子供の世話など様々なことが含まれています。

 

この中で3以上に該当する生活活動に犬の散歩(3.0)掃除機かけ(3.3)風呂掃除(3.5)があります。

運動活動ではウォーキング(3.5)軽い筋トレ(3.5)が該当します。

 

METsではお風呂掃除はウォーキングや筋トレに匹敵する強度となっております。

 

別の研究結果で週に150分以上の運動が片頭痛の引き金を抑えられることも報告されており、激しい運動ではなくウォーキングや筋トレ、もしくはそれに該当する犬の散歩や掃除機かけ、風呂掃除でも週に150分以上行うことで片頭痛を抑えられる可能性があります。

 

 

 

 

前述の通り片頭痛はいまだに解明されていないことが多く、特定の食べ物でも誘発されることなどから腸内環境などの問題も指摘されています。

しかしながら以前のように血管拡張説なので運動をしてはいけないといった全くなく軽度の運動でも構わないの150分以上の運動が片頭痛のリスクを軽減させる可能性が報告されておりますので、日ごろから片頭痛でお悩みの方は運動を取り入れてみていだだけますと幸いです。

文京区の茗荷谷にあります茗荷谷クラーレ鍼灸整骨院では頭痛に対して様々なアプローチを行っております。

頭痛でお悩みの方は是非ご相談ください。