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寒さと痛みの関係性

施術法 / 自律神経の不調

今年は残暑の影響もあり例年よりも秋が暖かい印象がありましたが

最近は朝晩はすっかり寒くなりましたね。

 

寒いと古傷が痛んだり、膝や腰などがいつも以上に痛みを感じることも

多いのではないでしょうか?

今回はなぜ寒いと痛みを感じやすくなるのかについて説明していきたいと思いますが

まずは痛みのにもいくつかの分類があるのでそちらから紹介いたします。

 

痛みの種類とは?

痛みといっても症状や原因はそれぞれ異なりますが痛みの種類は大きく3つに分類されます。

①侵害受容性疼痛

②神経障害性疼痛

③心因性疼痛

 

 

①侵害受容性疼痛とは

炎症や刺激による痛み

ケガをするとその部位に炎症が起こり、痛みを引き起こす細胞が発生します。

この物質が末梢神経にある侵害受容器、という部分を刺激することで痛みを感じます。

ほとんどが捻挫や打撲などの急性の痛みになります。

②神経障害性疼痛とは

神経の圧迫や切断など

何らかの原因により神経が障害され、それによって起こる痛みを神経障害性疼痛と言います。

糖尿病による痛みや痺れ、坐骨神経痛や脊髄損傷などがあります。

③心因性疼痛とは

心理的・社会的な要因による痛み

不安や社会生活で受けるストレスなど心理的・社会的な要因で起こる痛み。

痛みは身体や命を守るための生命活動に欠かせない一つのサインで必要なものですが、

このような痛みは生命活動に必要ではない痛みとされております。

 

痛みの話

ここまで痛みの種類や原因についてのお話をしましたが、ここからは”痛み””そのものの

説明となぜ冷えると痛くなるかを説明していきます。

 

上記のどのような痛みでも、痛いと認識すことで交感神経が緊張(興奮)し

運動神経を興奮させ血管の収縮や筋肉の緊張を起こします。

その結果、血流が悪くなります。

血流が悪くなることで血液内の物質が痛みを引き起こす物質に変化したり

痛みを引き起こす物質の発生につながります。

 

通常、痛みが生じても交感神経の反応は次第に収まり、血流も次第に良くなり

徐々に痛みは落ち着いていきます。

しかし血流が悪い状態が続くと痛みを引き起こす物質が多く発生するようになります。

痛みを引き起こす物質は血管を収縮させる(細く)作用がある為、さらに血流を悪くさせ

また痛みを引き起こす物質が発生するという悪循環に陥ります。

 

寒くなること痛みが増すメカニズムも同様で寒くなり末梢血管が収縮することで

痛みを引き起こす物質が発生しやすくなりそのことでさらに血管が収縮し

また痛みを引き起こす物質が発生することで痛みを感じやすくなります。

 

寒い時期に痛みを軽減させる為にできること

寒い時期に痛みが発生するメカニズムは上記の通り末梢血管の収縮にあります。

この末梢血管の収縮を防ぐために血流を良くすることが重要となります。

もちろんお風呂などで身体を温めることが重要ではありますが

血液の流れを良くさせる為に身体で重要な役割を担っているのは筋肉になります。

運動やストレッチにより筋肉を動かすことで筋肉がポンプのように働き

血流を良くします。

特にふくらはぎの筋肉が第二の心臓と呼ばれるほど血液循環にとって

とても重要な組織になりますのでふくらはぎの

マッサージやストレッチは毎日行いましょう。