カテゴリー:
寝違えの症状とアプローチについて
朝起きたら急に首が痛くて動かなかった、動かせはするがどの方向に動かしても痛い
起床時は何ともなかったが急に痛みがでたなど特に原因もなく
急に首が痛くなったことがある方は多いのではないでしょうか?
当院にも首の痛みを訴えてご来院される方は多いですが
その中でも特に多いのが朝起きたら首が痛くなっていたという方です。
いわゆる寝違えと呼ばれる症状になりますが、なぜこのような状態に
なってしまうかどうかは医学的にもはっきりとわかっておりません。
寝違えに関しましては特定の症状や徴候があれば
寝違えというような定義があるわけではありません。
朝起きた際に首が痛ければ寝違えとなります。
ですので症状は人によって異なりますし治療法も異なります。
シップのような消炎鎮痛剤で症状が軽減する方もいらっしゃれば
全く効果のない方もいらっしゃいます。
アイシングに関しましては医学的な根拠がないと言われており
場合によって損傷による治癒過程を遅らせてしまう可能性がある為
行わない方が良いでしょう。
寝違えに多い症状は大きく分けて2つあります
一つは筋肉等の影響でアライメントが崩れてしまい
正常な動作が出来ないが故に痛みを感じてしまうようなタイプです。
アライメントとは各関節や骨の並びをのことを指します。
筋肉は基本的に骨からはじまり骨に終わる為
筋肉にすごく力が入ってしまうと骨と骨が近づいてきます(関節が動く)
そうすると正しいアライメントから逸脱してしまいます。
この正しいアライメントから逸脱した状態で首を動かそうとすると
周りの筋肉に過度に負担がかかる為痛みを引き起こすというメカニズムになります。
この場合アライメントを整えて痛みが軽減するかどうかを確認し
痛みが軽減するようであればアライメントを崩してしまっている
該当する筋肉に対しアプローチを加えていきます。
2つめは関節にまつわる痛みになります。
筋肉の痛みを疑う場合、右に首を倒した際に左側が痛いなど
筋肉が伸ばされるポジションに痛みを感じることが多いですが
関節の痛みを疑う場合、右に首を倒すと右が痛いなど
圧迫を受けて痛みが出るときに関節由来の痛みを動かします。
また首を後ろに倒すと肩甲骨や背中の辺りまで痛みを感じるなどの症状も
関節由来の痛みを疑うときの所見となります。
首にも腰と同様にヘルニアという症状などがありますが
寝ちがえのようながえ症状に一番多いのは椎間関節いう関節の間に
滑膜と呼ばれる組織が引っかかったり、挟まってしまうことが原因と言われております。
このようなケースの場合滑膜に対してのアプローチを加えて症状が軽減するかどうかを確認し
軽減するようであればそのままアプローチを加えていきます。
上記の二つのような状態の場合やはりアイシングを行うような必要性はなく
かえって血流が悪くなり治癒過程を遅らせる原因にもつながります。
当院では首の痛みに対し、しっかりと評価を加えてうえでなぜ痛みが起こっているのかの
予測をたて、そのうえで必要なアプローチを加えていきます。
寝違えな急に起こった首の痛みでお悩みの際は当院へご相談くださいませ。