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ランニングによる足の痛み①
昨今のランニングブームもあり、街中でも随分と
ランニングされている方が多いなと感じます。
特にこの時期はマラソン大会も多く、大会に向かて
練習されている方も多いのではないでしょうか?
当院の患者様にも東京マラソンに参加される患者様がいらっしゃいますが
最近足の痛みを訴えてご来院される患者様が非常に多いです。
今日から何回かにわけてランニングにおける足の痛み
ランニング障害についてお話していきます。
ランニング障害とは?
ランニングを続けることにより、運動期には様々な負荷が繰り返されることになり
疲労が蓄積されることで様々な症状が現われます。
ランナー膝という膝の外側の痛み、足の疲労骨折、シンスプリントという脛の痛み
アキレス腱の痛み、足底筋膜炎という足の裏の痛みなど
一回の外力で発生するようなものではなく、繰り返し、繰り返し
同じ動作を行って発生する特に下肢の痛みをランナー障害と呼びます。
ランニングのバイオメカニズム
ランニング中は通常の歩行時と異なり
足が地面についている立脚期と足が宙に浮いている遊脚期に分かれます。
つまりランニング中は両足とも地面についていない時期が生じます。
(歩行時はどちらかの足が必ず地面についている)
その為、着地時には地面から受ける力(床反力)は体重の約2~4倍に
達することが分かっており膝や足などの体重のかかる関節には
大きな力が繰り返しかかることになります。
ランキング障害を引き起こす要因
ランニング障害の多くは運動期の使い過ぎ(オーバーユース)によるものです。
ある一定の動作、運動を長時間繰り返し行うことで
骨、軟骨、筋・腱、靭帯、神経といった運動器の耐久性を上回った負荷が加わり発生します。
しかし、同じ距離を走っても痛みが出る人とそうではない人がいたり
同じ痛みが出る人でも全く違う場所が痛かったりします。
明日以降はなぜ人によって症状が異なるかについて説明していきます。