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ランニングにおける足の痛み③ 痛みの種類
ランニング障害と呼ばれる足の痛みは多種多様にわたりますが
その中でも特に多い5つの症状について説明いたします。
①腸脛靭帯炎(ランナー膝)
疑うのはこんな時!
・ランニング後に太ももの外側がつっぱる
・膝の外側を押すと痛い
・ランニング後半、特に下り坂での痛みが強くなる
初期には数日安静にするだけも治まりますが無理をして
ランニングを継続すると痛みが強くなり膝の曲げ伸ばしが出来なくなります。
O脚や踵の外側がすり減ったシューズを履いたりしていると外側に体重がかかりやすくなり
腸脛靭帯に負担がかかりやすくなります。
②シンスプリント
疑うのはこんな時!
・すねの内側の広範囲の痛み
・両足ともに痛い
練習量の増加等でふくらはぎなどの筋肉が骨を繰り返し牽引することで
骨の表面や骨を包んでいる膜が炎症を起こすため痛みが生じます。
ウォーミングアップ不足や、硬い路面でのランニング、偏平足などが原因で発生します。
③疲労骨折
疑うのはこんな時!
・すねの内側の限局的した痛み
・足の甲の限局した痛み
・外くるぶしの上の限局した痛み
骨に荷重の衝撃が繰り返さることで骨折が生じます。急に練習量が増えた時などに
発生しやすいのが特徴です。
完治しても再び痛みが出ることもあるので、トレーニング内容や
シューズ、中敷き等を再検討する必要があります。
④アキレス腱炎
疑うのはこんな時!
・歩き出した時にアキレス腱の突っ張りと痛みを感じる
・練習とともにアキレス腱痛が強くなり、触るとわずかに盛り上がりを触れる
・アキレス腱のシューズに当たる部分が痛む
アキレス腱が踵につく2~5㎝上やアキレス腱が踵につく付着部分に多く
冬の寒い日やトレーニング開始時に痛むのが特徴で
アキレス腱の中でも血流の乏しい部位に牽引が繰り返されることで起こります。
⑤足底筋膜炎
疑うのはこんな時!
・朝、起床後の第一歩目に足の裏に強い痛みを感じる
・走り出すと少し痛みが和らぐが、また走り出すと痛みが強くなる
足底筋膜は足のアーチという衝撃吸収機構を形成するのに
役割を果たしている部位で、足の着地時は足底筋膜の牽引力と
着地による衝撃が働きます。
ランニングにより、この2つ力が繰り返されることで痛みが引き起こされます。
原因は全てオーバーユース(使い過ぎ)によるもの!
今回、紹介した症状は全て使い過ぎによって起こる症状になります。
大会が近づくにつれ、不安や焦りが出てきてついついオーバートレーニング気味に
なりやすい傾向があります。
日本人はまじめで部活等でも休むことが悪いような風習がありますが
しっかりと休みリカバリーを十分に取ることも
いい結果を残すための重要なプロセスです。
痛みを感じた際は少し休養を図りましょう。
今回紹介した症状のさらに詳しい説明は
各ページを設けておりますのでそちらをご覧くださいませ!