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肩こりの原因と分類
肩こりでお悩みの方は多く、厚生労働省が行っている国民生活基礎調査でも
有病率は女性で1位、男性で2位となっています。(男性1位は腰痛)
肩こりを長年患っていてつらい時にマッサージに通ったりして1次的に緩和しても
根本的に良くならない方が多いのではないでしょうか?
肩こりはしっかりと原因を分類分けし、その原因にあったアプローチを行うことで
劇的に変化がみられることがございます。
今回は当院で行っている肩こりに対しての分類分けとアプローチ方法に対してご紹介いたします。
肩こりの分類と原因
①外力に対する受動的な抵抗
私たちはどのような姿勢で過ごしていても常に重力に対し抵抗をしています。特に立位での姿勢や座位での姿勢では体の重心線から逸脱してしまうと、骨ではなく筋肉で身体を支えないといけなくなってしまい、筋肉は常に身体を支える為に働かなくてはいけなくなり慢性的な筋の障害が発生してしまいます。
デスクワークの方など座位姿勢でいる場合、身体の軸よりも頭が前に倒れてしまうケースが多く、重力に対し頭が前にそれ以上倒れないようにするために首の後ろの筋肉や肩の上部の筋肉は常に引っ張っている状態となり、肩こり首こりが発症してしまいます。
首の後ろの筋肉や肩の上部の筋肉は常に頭が前にいかにように頑張って引っ張ってくれているのに、マッサージで筋肉を緩めてしまうと結果としてまた頭は前に行こうとしてしまう為、首や肩の筋肉は更に働かなければならなくなります。
この場合適切なアプローチは肩回りの筋肉を緩める事ではなく、そもそも前に出てしまった頭を正しい重心線に戻すことが重要となりますので当院では姿勢や骨格に対しての修正を行っていきます。
②防御性筋緊張
これは強い痛みや関節負荷が引き金となり、発症する症状となります。強い痛みが生じると意図しなくても防御性の収縮というものが起こり筋肉は自然と硬くなってしまいます。
また肩甲骨という骨には17個の筋肉が付着しているのですが、この肩甲骨の位置が悪くなってしまうと17個の筋肉にアンバランスが生じてしまい結果として特定の筋肉に常にストレスがかかってしまう為、肩こりの原因となってしまいます。
これらのケースの場合、痛みが強い場合は痛みの抑制の施術を。関節の位置異常の場合は関節のポジションの修正を行います。
③自律神経性筋緊張
精神的なストレスなどが原因でも筋緊張が亢進してしまったり、また筋肉に全く問題が無くても肩こりや首こりのような症状を
感じてしまうケースがあります。
このようなケースの場合は自律神経の評価を行わせていただき、問題があるようでしたら自律神経の施術を行います。
また、系列のHANAReでも高いリラックス効果が期待できるためご紹介をさせていただいております。
④筋硬結
先ほどまで筋緊張という言葉を使っておりましたが、筋緊張とは筋肉の全体が緊張し硬くなってしまっている状態を指します。
それに対し筋硬結とは筋肉全体ではなく筋肉の一部の組織に硬いしこりのようなものが出来ている状態になります。
最近の研究ではこのしこりの原因は筋肉内に浮腫といって水が溜まってしまっている状態だと考えれております。
筋硬結が原因の場合は局所の血流をよくし、溜まってしまっている水分が血管に戻るように促すことが重要であるため
当院ではラジオ波という温熱治療の機械や鍼治療で血流を促す施術を行います。
⑤筋短縮
筋短縮は筋肉を構成しているフィラメントと呼ばれる線維が癒着などを起こし筋肉が伸びきらず縮こまっている状態を指します。
このようなケースの場合はストレッチやマッサージが有効となるため、手技を中心とした施術となります。
肩こりや首コリでもその原因は多種多様であるため、しっかりと症状や原因にあったアプローチが重要となります。
どこに行っても良くならなかった肩こり首コリでお悩みの方は茗荷谷クラーレ鍼灸整骨院にご相談ください。