ゴルフ治療

ゴルフ治療について

ゴルフ治療とは、ゴルフをプレーされる方が発症しやすい慢性的な不調・障害を早期回復するための専門治療です。ゴルフは一見、体力を要さないスポーツに見られがちですが、そんなことは全くありません。広いゴルフコースを歩くためには多大な体力が要されますし、スイングの際には、肩や肘、手首、腰、膝、足首と、全身の至る所に負担がかかります。

ゴルフで痛みが出る原因

回旋運動を行う際は股関節の可動域や胸椎の柔軟性が求められます。もともと腰椎と呼ばれる腰の骨は回旋動作(身体を回す動作)に適した構造をしておりません。腰椎の上下の関節である胸椎と股関節の動きが回旋動作には重要となってきます。股関節は以外に知られていないことが多く、回旋運動をするスポーツにおいては必須になってきます。股関節が硬いゆえに腰や背部に無理がかかり、痛みを出すことも少なくありません。

また、背中の筋肉のハリが肩甲骨の動きを悪くし、それが回旋運動、上肢の動きの制限につながり、結果として窮屈なフォームになってしまいます。ゴルフも運動としてはハードで、同一動作を繰り返すため、不都合があると、負担が積み重なり、痛みが出てきます。

ゴルフスイングもコマ送りにするといくつかのフェーズに分かれます。フェーズごとに使っている筋肉、伸長されている筋肉が違うため、どこの動作で痛いのか、どこの動作がやりずらいのかを診ていくことにより、治療部位が決まってきます。これらの一連の動作が滑らかに行えて初めて障害が起きづらいお身体となります。

ゴルフで大切な姿勢

ゴルフで大切なのは、スイングの際の姿勢です。たとえ高スコアを出すことのできるスイングであったとしても、お身体に負担がかかっては今後の選手生命に暗い影が落ちかねませんので、場合によっては、患部を治療すると同時に、スイングのスタイルを見直す必要もございます。

また、あなたのお身体、骨格にゆがみやズレがある場合には、ボールを打つ際、筋肉や関節に通常よりも大きな負担がかかってしまいますので、全身のボディバランスも正した方がよろしいです。一か所に可動域制限があると、それらを補おうとほかの部位に負担がかかります。例えば肩の可動域制限があると背中や腰にかかる負担も増加します。

当院のゴルフ
治療の方針と治療法

当院では某有名ゴルファーのトレーナーさんがコンディショニングに取り入れてから成績が上がったといわれる最新機器もご用意しておりますので、それらを用いた治療で不調部位を取り除いていきます。その機械を用いると筋膜リリースができます。筋膜は皮膚と筋肉の間にある組織です。グレープフルーツを想像していただくとわかりやすいと思いますが、半分に割った時に、実が筋肉だとすると、その周りの白い皮の部分が筋膜です。筋肉を包み、他の筋肉と連結しています。全身の筋膜を考える際はウェットスーツを想像していただくとわかりやすいと思います。全身筋膜でおおわれています。よってどこか一か所に筋膜の癒着が起こると違う場所に負担がかかり、痛みを出してしまうということも珍しくありません。

そういった癒着を取っていくのが筋膜リリースです。よって痛みが出ている箇所だけ治療しても良くならないといったことは多いです。やはり癒着や硬結ができてしまっている部位の治療は必要です。もしスコアに伸び悩んでいるようでしたら、技術の習得も重要ですが、お身体のケアにも気をつかってみましょう。治療して飛距離が伸びたという方も非常に多いです。必ずスコアにも結び付くと思います。

ケアも行っています

ゴルフは普段から体の柔軟性が必要になります。なかなか普段のケアに手が回らないまま休みの日にゴルフへ、という方が多い印象を受けるので、ゴルフの前後だけでもケアさせていただくと、障害も十分に予防できるかと思います。自分の身体を知り、痛みのリスクを知ることも運動を続けていく際には必要になります。